子どもが成長したと感じる瞬間は、知らない人に優しくしている姿を目にした時です。10歳の娘と横断歩道で信号待ちをしていた時のことでした。
隣に、大きな荷物を持った70代くらいのおばあちゃんが来ました。その荷物はビニール袋に入っていて、持ちにくそうにしていたため、信号待ちの間は地面に置いていました。
それに気付いた娘が、おばあちゃんの腰に手を当てながら、「おばあちゃん、この荷物重たいの?持ってあげようか?」と声をかけました。その行動に私は驚きました。私が教えたわけではないのに、そんな思いやりを自然と見せる娘に感心しました。
おばあちゃんは一瞬驚いた表情を見せましたが、すぐに笑顔になり、「持ってくれたら助かるわ」と言いました。娘はその言葉を受けて大きな荷物を持ち上げようとしましたが、予想以上に重かったようで、地面スレスレしか持ち上げられませんでした。
もし引きずってビニール袋が破けたら大変だと思い、私は「自分が持つから、おばあちゃんを誘導してあげて」と娘に言いました。最初は「いける」と言っていた娘も、少し考えた後に「じゃあ、お願い」と言い、私に荷物を渡してきました。そして、おばあちゃんの背中に手を添えながら横断歩道を一緒に渡り始めました。
その姿を見て、「この子も成長しているんだな」と感じました。皆さんも、子どもの何気ない優しさに驚いた経験はありますか?
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